May

01

原因なんて考えないでいい

過去ログ|May 1,2006 5:57 PM

毎日たくさんの患者さんとお会いするのが私の仕事なわけですが、それだけに私自身の肌の調子を整えておくことにも気を遣います。以前は自分の肌など全く気にしてなかったのですが、ある事件をきっかけに考えるようになったんです。

あるとき、患者さんににきびを少しでもよくするために生活上気をつけることや、スキンケアなどを説明していたら、先生のほうが肌がきたない!とその患者さんに言われ、ガガガ~ンって感じになり・・。そのときは確かに精神的にもきつくて、にきびは顔のあちこちにあるわ、毛穴は目立つわ、くすんでいるわで、もう荒れ荒れだったのです。自分でも気にはなっていたけど気にしないようにしていたのに、その上、そんな肌の汚い人にあれこれ言われたくないというようなことも言われました。まあ、落ち込みましたよ。再起不能かと思うくらい。私だって一人の人間だ、調子のいいときも悪いときもあるさ、あたしにはにきびを出すことも許されんのかい!なんて思ったりもして。

確かににきびの相談に来て、先生がにきびいっぱいあったら、ほんまにここに通ってて治るんかいなと思うかもしれません。自分もよう治さんのに人が治せるんかいなとね。
今はこの考え、ある程度は正しいと思っています。やっぱり先生の肌はきれいに越したことがない。ただ、病気というのは努力したり、テクニックを駆使すれば治るとは限らないのです。そもそも病気はどうやってなおるのでしょう?皆さんはどう思われていますか。病気というものは薬で治ると思っているでしょう。あるいは、病気の原因をさがしてそれを取り除けば治ると思っているでしょう。
しかし、原因がわかる病気がいったいどれだけあるでしょう。特効薬を持つ病気がどれだけあるでしょう。

ほとんどが原因は不明で、薬といえば一時抑えのものがほとんどです。皮膚の病気は慢性の経過をたどるものが多く、抑える薬ばかり使ってると効きが落ちてくることもしばしばです。アトピーに対するステロイドがその際たるものです。この問題についてはまた別の機会に詳しく書きますが、にきびにしても、いつまでも抗生物質に頼っていると効かなくなることがよくあるのです。しかも、にきびの原因が、チョコの食べすぎ?化粧品が悪いせい?遺伝?そんなこと特定することは不可能です。取りざたされている原因の中には根拠のないものもあります。ましてや検査のしようもありません。
一方、風邪は薬を飲んでるうちに治りますけれども、あれは薬が効いて治ったわけじゃないんですね。風邪の原因はウイルスだとわかってますが、風邪ウイルスを退治する薬はないので(インフルエンザウイルスに対する薬はあり、名はタミフル、今年は品不足を起こす騒ぎになってますが・・)解熱鎮痛剤や咳止めや鼻水止めなんかを飲んで、養生してるうちに体自身がウイルスを退治して治るわけです。要するに薬の力ではなく、自分の力で治ってるんです。

さて、話をにきびに戻すと、結局にきびの原因は、アトピーなんかでもそうですけれど、たくさんありすぎて特定が難しいんですね。これを他因子病とも言います。だから、原因を取り除こうとしても多すぎて手のつけようがない。それなら少々のことでにきびが出たりしないように体自身をいい状態にもっていってやるのが一番いいことになります。
そのためにトキコクリニックでは、東洋医学治療や、メンタルセラピー、各種美容注射やサプリメントなどを、用意しているのです。
そこで、私がにきびいっぱいだったときの話ですが、要するに私は確かに自分のにきびをその当時、治そうとしなかったのですが、それは心身ともに疲れている状態では、にきびぐらい出るのはあたりまえだと考えていたからでした。きっと元気になれば治ると思っていたのでした。

でも、患者さんは見てますね、そんな私の不精さを。私自身がきれいでいることが患者さんにとってどれほどの意味を持つのか、いろいろ考えました。
今のところ、幸い私の肌の状態は落ち着いています。ピーリングもイオン導入もするし、若返りレーザーもするし、オリジナルコスメも使うし(自分の肌のためにこれを作ったのが一番よかった気がするのですが)、いろいろ肌には気を遣っています。それはまず、ほっとけばすぐ肌荒れをおこすこの私が実践をすることで、患者さんに必ず治ることができるということを示したいからなのです。

肌をいい状態に保つために私が涙ぐましい奮闘(これについてはまたいずれ詳しく書こうと思っています)をした結果やっぱりわかった単純なこと、それは、体と心と肌はつながっているということ。だから、どこからとりかかってもいい。体の不調を直すところから始めてもいいし、心の平和を取り戻すことを真っ先に考えてもいいし、もちろん肌をダイレクトに治すことに取り組んでもいい。どこかがよくなれば、きっと、他のところも連鎖反応的によくなるものなのです。原因なんて考えなくていい。まず始めてみる。まず行動してみる。それが、積極的に生きるということに他ならないのです。

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