Sep

09

「やらなければいけない」をやめてみる

美容・健康について|September 9,2009 9:17 PM

子供のころは「オトナになるとなんでも好きなときに好きな物が食べられていいなぁ」とか「好きなことが好きなだけできていいなぁ」なんて思っていたけれど、実際にオトナになってみると、何かをガマンしたり、やらなければいけないことだらけ…だったりしませんか?
それが、夢にまで見た「オトナの現実」なんでしょうか。
特に女性は、そんなしがらみや枠に囚われたり、我慢する場面が多いのではないかしら。

・・・太らないように、食べすぎないようにガマン。甘い物もガマン。
・・・日に焼けてはいけない。
・・・家事をしなくてはいけない。
・・・結婚をしなくてはいけない。

でも、この何かをしなくてはいけないという気持ちや、何かをガマンするという気持ちで取り組んだ物事を、思いっきり楽しむというのは、なかなか難しい。
そりゃそうです。
だって、やらなくちゃいけないからやるんだもの。
ガマンもしなくちゃいけないからするんだもの。

ならば、この「やらなくちゃいけない」ことをやめて、自分の「やりたいこと」だけできればどうでしょう。

・・・それならどんなに前向きに取り組めるだろう。
・・・それならどんなに毎日が楽しいだろう。
・・・それならきっとストレスはもっと減るはず。

そう思う方も少なくないはず。
それなら、そうしましょうよ。
そうすれば、毎日はもっと楽しくなって、いろんなことに対してもっと前向きに取り組めるようになる。
そうすれば、子供の頃に憧れた自由に自分で決断できる、そんなオトナの人生を歩むことができるようになるんだから。
そうすることが、あなたのキラキラした毎日につながるはずなんだから。


実は、禁煙しました。


仕事が終わったとき。お酒を飲んでいるとき。
書き物をするためにパソコンの前に座っているとき。
私の喫煙のシーンはだいたいこんな感じでした。
やめる気はまったくありませんでした。

タバコの害は十分承知していましたが、その害を今まで実感したことはなく、またクリニックのさまざまな抗酸化治療で少々の害なら打ち消せる、そう思っていたからです。
むしろ、その分いろんなことに気をつけることに意味があると、そう考えていました。
たとえば、食品添加物や農薬や大気汚染といった、タバコ以外の体に悪いものをしっかり認識して、気をつければいいとも思っていました。

実は一度、7~8年前に半年間タバコをやめたことがあります。
当時流行し始めた「禁煙セラピー」という本がきっかけでした。
「やめようと決めたらやめられる」というその本は、「病気は、治ると決めた人は治る」という私の考えと合うと思ったのです。
実際に読んでみると、病気を治すと決意するより禁煙すると決めることなど簡単にできると感じて、もちろんタバコもすっと止められたのでした。

確かに、肌の調子は少し良くなったように感じました。
しかし、元々タバコの害を感じていたわけでもなく、しかも今よりずいぶん若かったので、禁煙の意味をあまり実感できません。
・・・むしろ、大きな問題が。
それは、その後半年で8キロも太ってしまったこと。
当時は、ピラティスも加圧トレーニングもしていなかったし、食事の知識も今ほど専門的ではなく、このままだとどこまで太るのかわからないという恐怖から、喫煙再開とあいなったのでした。

喫煙再開で太るのはストップできましたが、かといって痩せるわけではありません。
しかし、これがきっかけでダイエットの勉強を本格的にして、今のノウハウの蓄積ができたわけですから、あのときに爆発的に太ったのも、また禁煙に失敗したことにも、大きな意味があったのだと思っています。
けれども、体重を元に戻すのは本当に大変でした。
もうタバコをやめないつもりだったのは、こんな理由もあるのです。

そうして私は死ぬまで(!)タバコを吸い続ける予定だったのですが、先日、クリニックで行っている検査のひとつ、生活習慣病遺伝子検査を、何気なく受けました。
この検査は大阪大学医学部からできた会社によるもので、社長は大阪大学の教授が兼任されています。
その教授であり社長である山崎先生が気さくな方で、クリニックに遊びに来てくださり、私の結果を詳しく説明して下さいました。

すると、恐るべきことがわかりました。
私の体は「抗酸化力が非常に低く、酸化ストレスに対する抵抗力がない」つまり、たばこの害を打ち消す能力を持ち合せていないことがわかったのです。
私には、体の酸化に対抗する遺伝子がなく、逆に、酸化を促進する遺伝子をたくさん持っているとのこと。
「こんな人は、私もめったに見たことがない」と山崎先生に言われてしまいました。

私は、タバコを吸って、それに対抗して健康でいる力がない体。
むしろ、タバコの害を受けやすい体。
つまるところ、私は生まれつきタバコが吸えない体質だったんだとわかれば、もう迷う余地はありませんでした。
検査結果の出たその日、つまり8月28日から、私は一切タバコを吸っていません。
「吸いたくなりませんか?」と聞かれるけど、最初から私には無縁なものだとわかれば「吸いたいけどガマン」ではなく、「もう要らない」という感情が正確な気がします。
つまり、私の禁煙は「止めたいから止めた」なのです。

今後の課題は太らないこと。
これまでの知識から、食事面は朝はフルーツだけ、炭水化物は昼間だけにしています。
そして、週に1回のピラティスと週2回の加圧トレーニング、毎朝のストレッチで、体は快調!
もちろん、これらも「太りたくない」から気をつけていること。
「太ってはいけない」と思えば、ストレスに感じますから。
そして、嬉しくも悲しくも(?)禁煙の効果を、いくらか実感し始めています。


実は、私が喫煙していたことをお話するのが良いか悪いか、かなり悩みました。
でも、今回、禁煙に至るまでの経験や私の思いについてお話したくて、あえて書くことにしました。
それは、クリニックの目指すものとして掲げている「健康に美しく」という自分の信念を、今回、改めて見直すことができたからでもあります。

自分の健康を自分の意志で守ること。

これは「やりたいからやる」ことだから、苦しいことでも大変なことでもなく、ガマンすることもないのです。

もちろん、喫煙はなにも恥ずべき行為ではありません。
喫煙が自己演出には欠かせないアイテムという方もいらっしゃるでしょう。
体にいいことではないけれど、それが成人としての判断で周りに迷惑をかけずルールが守れているなら、全く問題はない。
むしろ、本当は止めたいだけど止められないという、ねじれたストレスを抱えている方が、私はよくないと思います。
開き直りではなく「吸いたいから、吸う」ことに意味がある。

つまり、判断や決断に対して、自分自身の意志が持てているかどうか。
もちろん、そこには人として正しく生きるという、オトナとしての当然の自覚があることが大前提です。
その上での、オトナとしての力量の見せどころが「しなければならないからするのではなく、したいことをする」という、自分の人生を選ぶ力なのではないかしら。

なんとなく口寂しくなったとしても、禁煙を自分で決めたなら、それを寂しさとは感じずにいられます。
紫煙のゆらめきのように、フラフラと何も考えずにリラックスできる時間は、タバコ以外でも充分に楽しめる。
始めるときは、雰囲気や勢いで今ほどの意志も判断もなく吸い始めたタバコ。
確かに、止める決意や判断は、始める勢いより重いかもしれないけれど、だからこそ、今その向こう側に待つ新しい自分が楽しみです。

「やらなくちゃいけないこと」ではなく、「やりたいから、やる」。
子供の頃に憧れた、自由に自分で決断できるオトナとして、毎日をもっと楽しく明日もその先もずっとキラキラ生きるために、私が大切にしていること。

・・・たかが、禁煙。されど、禁煙。

本当に止めるべきは、「やらなくちゃいけない」という自己責任なき判断なのではないかしら。
「やりたいから、やる」というオトナでありたい。
二度目の成人式を超えてから、またひとつオトナの階段を登っています。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.tokikoclinic.com/cgi/mt3/mt-tb.cgi/180

コメント

Posted by プーさん | at September 10, 2009 12:58 PM

先生、こんにちわ。
私も禁煙しました。禁煙セラピーで。4ヶ月たちますが、全然大丈夫。吸っていた理由のひとつはアトピーの痒さから逃げるため。入院してたときに男の子が「痒いときに気晴らし」と聞いて止めることないなって。
先生は禁煙の効果を実感されているようですが、私は全然です。肌も変わらないし。
こないだ血液検査でアレルギー調べてもらいましたが、10年前と同じ結果で。私はアレルギー反応が出ないんです。だから対処のしようがない。とほほな気分です。
こないだのブログの40歳から!っていうのも私、先生と同じで子供の頃から漠然と「40からが勝負」って思ってました。
いつも先生のブログで元気をもらっています。
うまくコメントが書けないので読みっぱなしですが。
そのうちアトピーも良くなって健康になることを思いながら日々過ごします。今はプラセンタ注射を試し始めたところです。

Posted by kyoroちゃん | at September 17, 2009 12:29 AM

いつもクリニックでお世話になっています。先生のブログ、大好きです。なんか「そうだよね」って共感する部分が多くて!先生に直接あうと、「わ~、トキコ先生だぁ~!」と緊張してしまうので、ここで、告白(?)します(笑)。これからもずっと、私にできる範囲で美容や健康にちゃんと向き合っていきたいなぁ、と思っています。これからもお世話になります。よろしくお願いします!

コメントを投稿

名前:
メールアドレス:
URL:
この情報を保存しますか?
はい いいえ
 

コメント: