Oct

30

本当にお別れ

美容・健康について|October 30,2010 8:32 PM

今日は、Kコのお別れの会でした。

土曜日はクリニックが一番忙しい日。
今日は本来なら私の診療日だったのですが、由美先生に無理をお願いして、午前診だけ代わりに出勤してもらいました。
由美先生のお腹はすっごく大きくて、はちきれそう!
私がそのぐらいのころは、もう、動くたびにふうふう言ってるあり様で、とても仕事なんてしんどくてできませんでしたが、由美先生は本当に頑張り屋さんです。
とにかく、患者さんに信頼されていることに、とてもやりがいを感じているそうです。だから、診療が大好きなのです。
しばらく由美先生は産休でお休みをしますが、皆さん、彼女のことだから、びっくりするぐらい早く、戻ってくると思いますので、待っててくださいね。

お別れの会は、京都のホテルで、盛大に、楽しく、行われました。
たくさんの人たちが思い出話をスピーチし、それを聞いて皆が笑って、泣きました。
本当に惜しい人を亡くしました。
どれだけたくさんの人に愛されていたか。
これから、どれだけ面白い仕事ができたことか。

隣に座っていた先生から、最後の数ヶ月の詳しい病状を教えてもらいました。
全身に転移が広がっていたこと、癌の勢いがどんどん強くなり、骨髄抑制も強かったので(免疫もガタガタで、新しい細胞なんか作れなくなってたってこと)、どうしようもなくなって、あとは坂道を転がるように悪くなっていったようです。
ちょうど綱引きで、引っ張り合っているときはいいけど、ある瞬間を境に一気に片側に引き寄せられる、あの感じだったかもしれません。
私が最後に会った時も、当然全身に転移した癌がたくさんあったわけで、それでも彼女は私に、
「ちょっとしんどくなってたから、私、ちいさくまとまろうとしてたわ。やっぱりまだまだいかなあかんなあ。先生としゃべって思いだしたわ。わたし、やるわ!」
って、言ったんです。
病室から帰る私を見送りながら、そう言ったんです。

私は本当に信じてた。Kコは治る、奇跡を起こす人だと。

本当に残念です。

癌は、告知されたときに癌になるのではありません。
もっともっと前から癌なんです。
だから、予防がとても大事。

血液クレンジング高濃度ビタミンC点滴を受けにいらっしゃる患者さんがすごく増えていますが、まさしく、それが癌の予防なのです。
身体の中に癌があっても、知らないうちに消去すればいいのです。

そしてもうひとつ思います。
癌治療は、免疫力が無くなるまでやってはいけない。
最後の最後で、病気に一気に押し流されます。
それはもう、洪水に飲み込まれる町のごとくです。逃げる暇もなく、あっという間です。

勝たなくてもいい、負けなければいいのです。
やれることはなんでもやる、ってがんばって、がんばって、Kコは逝ってしまったけど、本当は、癌を治そうなんて思わず、免疫を高めるような治療だけして、だらだらと生きててほしかった。
できるだけ生きててほしかった。

それでもやっぱり、結局は癌に飲み込まれてしまっていたのだろうか・・・。

答えは、風の中です。

お別れ会から戻ったら、たくさんの患者さんが診察を待っていました。
診療を続けながら、私は不思議な感覚にとらわれました。
私はそれでも生きていて、そして私にはすべきことがある。
そのことがとてもいとおしく、ありがたく、大事に思えたのです。

「いつものように幕があく
降り注ぐライトのその中、
それでも私は、今日も恋の歌、うたってる」

今夜は少し、こんな歌でも口ずさんでみましょうか。

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