Feb

07

私はニキビの名医?迷医?

はぴトレについて美容・健康について|February 7,2013 5:08 PM

さて、ニキビ治療の話。
中学生のころの私は、額や眉間に激しくニキビがでていて、前髪を厚くたらして隠しておりました。
今と違って、ニキビで皮膚科に行くと言う時代でもなく、洗顔を一生懸命したり、親に隠れて雑誌に載っていた怪しげな化粧品を買ってこっそり試したり、ということをしていました。

大学に入ってもニキビはあいかわらずでしたが、マリンスポーツを始めてからはかなりよくなりました。いつも出ていたニキビが、疲れた時や生理前限定になってきたのです。

医者になって、当直なんかがあって、ストレスと疲れでニキビは悪化。その頃は、抗生物質を飲んで抑えることしか知らなかったので、ひどくなったら飲んでいました。
しかし、それでは根本的には治らず、きれいな肌になりたいといつもひそかに願っていましたが、それは自分にはかなわぬ夢なのだとも思っていました。

自分の肌に真剣に取り組むようになったのは、自分のクリニックを開いてから。
患者さんに、あんな肌の汚い医者にいろいろ言われたくない(ニキビの人に、甘いものを控えろとか、化粧落とさずに寝るなんてダメとか、いろいろ「指導」をしていたことを指しているのでしょう)と、当時の当院のホームページの掲示板に書かれたことがきっかけです。
掲示板は、今は承認制にするのが当たり前ですが、当時はまだそのへんのことがちゃんと誰もわかっていなかったため、悪意に満ちたことを書き放題されるケースが増えて、世間でも問題になっていたところでした。
検討の末、掲示板は直ちに閉鎖。
すごくショックで悲しかったし、これからどう患者さんとつきあえばいいのかわからなくなって、途方に暮れたのを今でも覚えています。
しかし、しばらくして私は反省したのです。
美容治療をしているのに、自分の肌をちゃんと治そうともしない、化粧もろくにしない、そんなことで、プロと言えるのか、と。

1998年ごろの出来事でした。

それからいっぱい勉強をしていくことになるのですが、私がまず興味を持ったのは低用量ピルでした。
生理前にニキビがひどくなるし、生理不順もありました。
生理の理想的な周期は28日です。
その当時、私の周期は35日から40日とかなり遅めで、ニキビがひどくなってくるとそろそろ生理だなとは思うのですが、なかなか始まらない。
生理が始まればニキビも落ち着いてくるので、早く生理がきてほしいと毎日祈るのですがちっとも来ない。ニキビが悪くなってもう2週間だー、と鏡を見てため息をついていると、結局1週間以上遅れて始まるという繰り返しでした。
今月は少しましだ、と思ったら次の月はあり得ないほどひどい、と症状に一喜一憂し、これはピルを試すしかないと思うようになりました。

美容皮膚科というジャンルは日本ではまだ始まったばかりで教えてくれる人もなく、私は海外の医学雑誌を取り寄せて読んでいました。
そこに、欧米やアジア諸国ではピルをニキビの治療に使っていることが書かれてあったのです。
しかし1998年の時点では、まだ低用量ピルは日本では解禁されていませんでした。ホルモン量の多い、中用量ピルしかなかったのです。
中用量ではニキビがかえってひどくなったり、太ったりする可能性があります。
そこで私は、いろんなつてを頼って、海外からピルを個人輸入することにしました。

日本では全く知られていない初めての薬。
おそるおそる始めたピル治療ですが、3か月ぐらいしたころから効果を実感するようになりました。
これはすばらしい!と私は患者さんたちにもおすすめして、使ってもらうことになっていったのでした。

日本で低用量ピルが解禁になったのはそれから1年後の1999年。
今では当たり前になっていますが、その時は世界中で低用量ピルが禁止されているのは日本と北朝鮮だけと言われていました。
やっと日本でも使えるようになり、私はますます自信をもって患者さんにおススメするようになっていったのです。

さて私のニキビ。
生理に伴う悪化は治ったものの、完全ではありませんでした。
次は何をすればいいのか。
私の「研究」は続きます。

それはまた次回に。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://www.tokikoclinic.com/cgi/mt3/mt-tb.cgi/236

コメント

コメントを投稿

名前:
メールアドレス:
URL:
この情報を保存しますか?
はい いいえ
 

コメント: